「林修の今でしょ!講座 豚肉VS鶏肉 食べ分けて健康に!」(2015年1月27日放送、テレビ朝日系)で、沖縄・こくらクリニック院長の渡辺信幸先生が「豚肉」を食べるべきタイミングをレクチャーしてくれていました。
渡辺先生によると、豚肉は「ダイエット」「疲労回復」「むくみ」などに効果的という論調が興味深いです。
■豚肉のダイエット効果
ダイエットには、脂肪分が少ない鶏肉のほうがマシだと考えている人が多いです。
渡辺先生によると、実は豚肉のほうがダイエット効果は高いと論じていて驚きました。
豚肉には、脂肪を燃焼させる働きの「カルニチン」が含まれています。
この「カルニチン」を多く含むのは、100gあたり牛肉( ヒレ肉)で59.8 mg、豚肉で35mg、鶏肉で4.55~9.10 mg。
ここで難点なのが、牛肉には豚肉や鶏肉よりも脂肪分をたくさん含有しています。
また、豚肉の脂肪には、「アラキドン酸」という脂肪酸が含まれます。
アラキドン酸は、“幸せホルモン”の材料といわれているのをご存知でしたか?
脳内の快感神経を刺激し、満腹感をもたらしてくれるのだそう。
要するに、牛肉や鶏肉よりも豚肉を食べるほうが、満腹感を感じやすく、間食や食べすぎを減らせるという理屈のもとにダイエット効果が期待できます。
否定する人もいますけど、豚肉を普段から食べる県のほうが肥満率が少ないから信ぴょう性が高いと思います。
ちなみに、カルニチンは加熱に弱いので、豚肉を食べるなら“しゃぶしゃぶ”が最適です。
しゃぶしゃぶなら余分な脂肪分も落ちるので、ダイエット食にもなります。
番組では、豚肉中心の食生活を送った3人の被験者が、見事ダイエットに成功したので真実味があります!
・豚肉ならどんな料理でもOK
・どれだけ食べても構わない
・ひと口30回は噛む
・穀物・果物・根菜はできるだけ意識して控える
という4つの条件下において1週間生活した3人は、全員減量に成功していました。
最大で4kg減った人もいたので、ダイエット食品に該当するかもしれません。
■疲労回復効果
体が疲れる原因のひとつは、ビタミンB1の不足です。
ビタミンB1には、全身に栄養素を運び、また老廃物を体の外に出してくれる働きがあります。
このビタミンB1が不足すると、細胞に老廃物が溜まって、疲れが抜けていないと感じるのです。
豚肉はこのビタミンB1が豊富で、豚肉には、鶏肉の約10倍ものビタミンB1が含まれています。
ビタミンB1は水溶性のビタミンなので、イチオシの食べ方は「豚汁」です。
豚汁なら、水に溶けだしたビタミンB1も、汁ごと余すことなく摂取できます。
■脳卒中など予防
豚肉は、パパイヤなどと混ざることで、「ポークペプチド」という成分を生み出すそうです。
ポークペプチドは、血液の中の血小板がかたまるのを防ぎ、脳卒中など、血管の病に有効とされているそうです。
ポークペプチドは豚肉自体に含まれるわけではなく、パパイヤやパイナップルなどに含まれる酵素と合わさることで初めて生まれるため、調理法が重要です。
ポークペプチドを効率よく摂るオススメ料理はパイナップル入りの「酢豚」。
パイナップルジュースに豚のもも肉を浸して、それを焼いて食べてもOKだそうです。
一手間で、栄養効果はずいぶん変わるのですね。
■むくみ改善
「むくみ」とは、血液中の水分が血管のなかから外に染み出し、異常に増加した状態です。
この水分量を調節してくれるのが、血管の中にある「タンパク質」です。
タンパク質を食べていないと体はむくみ、食べればむくみ解消が期待できます。
また「むくみ」の原因には、タンパク質不足のほか、ビタミンB1不足も挙げられます。
前述のとおり、ビタミンB1が不足すると体内に老廃物が溜まり、それがむくみにもつながってしまいます。
以上の理由から、タンパク質とビタミンB1の両方をもっている豚肉は、むくみ改善効果が期待できます。
渡辺先生によると、むくみ改善に効果的なメニューは「豚肉の生姜焼き」だそうです。
ポイントは、生姜焼きに、玉ねぎを混ぜるということ。
玉ねぎには、これはビタミンB1の吸収を助けてくれる「硫化アリル」という成分が含まれています。
さらに生姜には発汗作用があり、水分を体外へ出してくれるので、むくみに効果があります。
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